トルストイの小説「復活」を読んだ。 トルストイを読むのは初めてだったが、読みやすく、最後まで面白く読めた。 読後感も比較的よかった。
この小説は、主人公ネフリュードフ伯爵と、ヒロインのカチューシャとの恋愛小説と見ることもできれば、当時のロシア社会に対する批判を込めた、風刺小説と見ることもできる。 しかし作品の中で描かれている社会問題は、多かれ少なかれ現在の日本でも見られる問題であり、この作品がどの時代・どの社会でも通じる普遍性を持っていることが感じられる。
小説内には聖書からの引用がいくつか出てきており、宗教色も強かったが、読みにくいということはなかった。(ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」は、知識のない私にはかなり読みづらかった。) これが面白かったので、しばらくの間ロシア文学に少し手を出してみたいと思う。
追記
今日ブログを書くにあたっていろいろ調べていたら、興味深い情報を見つけた。 頭につけるヘアバンドを「カチューシャ」と呼ぶのは、この小説のヒロインの名前が由来になっているとのこと。 知らなかったw
復活
23:28 |
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 コメント:
コメントを投稿