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記者ハンドブック

先日、大変役に立つ本を購入した。文章を書く人にとっては必携の本なのかもしれないが「記者ハンドブック」という本だ。どういった本なのかというと、主に新聞記事を書くときの日本語の使い方や注意点などのルールについてまとめてある本だ。

私は別に新聞記事を書くことなど無いのであるが、ゲームのシナリオを書くときに、文章の書き方について、どう書くべきか分からなくなってしまうことがよくある。特に漢字にすればよいのか、それともひらがなにすればよいのかで迷うことが多い。

例えば、「事」なのか「こと」なのか。「時」なのか「とき」なのか。「出来る」なのか「できる」なのか。もしくは「下さい」なのか「ください」なのか。

明確な目的を表現したいときは、このようなことで迷うことは少ない。例えば「僕」「ぼく」「ボク」などは、そのセリフを言うキャラクターの性格を考えて言葉を選択すればいい。しかし、「下さい」と「ください」の違いでキャラクターの性格が表現できるとは思えない。そういう時は文章の読みやすさや日本語としての正確さなどを根拠に使い分けることになるが、日本語に自信のない私としては、どうやって使い分けてよいのか判断できない場合が多い。

そういうときに役に立つのがこの「記者ハンドブック」で、様々な言葉の、漢字・ひらがな の使い分けについて詳しくまとめられている(もちろん、それ以外の役に立つルールも多く掲載されている)。例えば前述の「下さい」「ください」にははっきりとした使い分けのルールがあるようだ。「お金を下さい」「時間を下さい」のようなときは漢字で、「食べてください」「ご遠慮ください」のようなときはひらがなにするらしい。

もちろん、わざとそのルールを破って面白い効果を狙うこともアリだ。しかし作品として長く残るものである以上、言葉の一つ一つにははっきりとした意図を込めたいものだ。

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